由比町は・・・。
弊社のある由比町は日本一の桜えびの町として有名になってきました。
桜えび漁がある、春と秋には静岡県だけでなく、
県外からもたくさんの観光客が桜えびを食べにいらっしゃいます。
最近は東京など関東からのお客さんが多いように思います。
車で東名高速を使って2時間程度、
新幹線を使っても2時間ぐらい、
中にはJRの各駅停車を使って3時間ぐらいで
ユラユラきたという方もいらっしゃいましたし、
ドライブがてらに下道を使って、箱根の山を越えて
4時間ぐらいで由比町についたという若いカップルや、
バイクでツーリングしてきたという方もいらっしゃいます。
さすがは東海道の宿場町。考えてみると、交通の便は良い訳なんですね。
さて、その由比町、桜えびの町として栄えている・・・と想像するかもしれません。
でも、町政は厳しく、衰退の一途をたどっています。
桜えびはテレビで全国放送され、あの漫画「美味しんぼ」でもとりあげられるほどなのに、
地元の漁業者は苦しい思いをしています。
潤っているのは、桜えびを仕入れて、売っている由比町外の業者だけ。
由比町に住む私にとってはそれが悔しくてたまりません。
どうしたら良いのか考えたところ、あるアイディアが浮かびました。
名付けて、「健康長寿の町、由比町」。
そのまんまなのですが。(汗)
構想はこうです。
由比町を理想的な一次産業の町にします。
安心・安全・健康に関心が高まっている中、
桜えびはもってこいのものなのです。
まず、一般的なえびの栄養成分「アスタキサンチン(抗酸化成分)」は
殻・ひげ・足など、普通食べられないところに多く存在します。
大きな伊勢えびと違って、桜えびは丸ごと一匹を食べます。
なので、普通のえびよりも、栄養面では比べ物にならないのです。
そして、丸ごと一匹を食べることで、さらに良いことがあります。
殻に含まれているカルシウムなどは
タンパク質(えびの身に含まれる)と一緒に食べると
吸収が高まるという学術データがあるのです。
何を言いたいかというと、
「えびサプリメント」みたいに
「えび1000匹分の殻のカルシウムを抽出してカプセルにしました」
という商品で、高い値段の商品よりも、
丸ごと桜えびを一日の食事で食べるほうが
負担も少なく、自然な形なのではないかと思うのです。
このあたりの話は静岡県立大学教授、
富田勲教授の協力を頂き、活動を始めています。
昔はサプリメントとか、抽出したものとかがない時代にも
人間は健康に生きてきたのです。
そういうものは必要ないのではないかと思います。
桜えびのアドバンテージはこのぐらいとして・・・。
本題はここからです。
由比町の農業を確立させます。
普通の農作物を作っても芸がないので、
美味しくて、安心・安全で、栄養価が高い野菜をつくります。
この野菜の作り方は、第一の目処が立っております。
実は生ゴミを堆肥化した肥料を使って作ると、美味しい野菜ができます。
これは、「NPO法人志太生ゴミ堆肥研究会」と共同で話を進めています。
ゴミも減るし、環境にも優しい。
藤枝市の方では市や町を司る団体や政治家も動き出しているようです。
私の家も、少々の畑があるので、簡単な生ゴミ処理する場所を作り、
家庭菜園的な野菜を作ろうとしている最中です。
学術的に立証され、環境に優しい地域ブランドが立ち上がれば、
あとは買い手から声が掛かると思います。
もし売れなくても、自分達が栄養価の高いものを食べていければいいという
自給自足の考え方で、多少収入が低くても
生きていくことは可能だと思います。
日本人は元々農耕民族だったのですから・・・。
さて、せっかく農作物を育てるならば、
もともと栄養価が高い農作物を作成する活動も
初めています。(前述の富田教授の知恵をお借りしながら)
そして今後「趣味の農業」が確立してくると思うので
趣味・観光の農業を確立していけば良いと思います。
東京の人に収穫ができるサービスをしたり、
畑を持ってもらったり、
由比町にきたら、桜えびを食べて帰ってもらう・・・。
このあたりの活動もスタートしています。
そして由比町の人達にとっては
生涯現役として、イキイキと過ごして欲しいと考えています。
直感的にわかると思いますが、
老人福祉ホームにいるのと違って、
農業をやっていると体と頭を動かすので、ボケません。
その活動がそのまま生活の糧につながります。
家族の負担も減っていきます。
農場には、
子供の学習場としても学ぶべきことが
たくさんあると思います。
今、政府が掲げている「食育」の観点からも
とても良い場だと考えます。
由比町全体が
高齢者はイキイキ過ごせる老人ホームのようなものであり、
勤労者は地域ブランドの食物を日本全国に配信する会社員のようなものであり、
学生にとっては、いろいろなことが学べる教育にもってこいの場所・・・。
そんな場所に生まれ変われるのではないかと思います。
いろいろな物が足し算ではなく、掛け算で広がっていき、
まだまだ、アイディアは尽きません。
まだスタートしたばかりの
かなり壮大な計画ですが、
できることからコツコツと進めていきたいと思っています。
また、この計画に協力して頂ける方、
いらっしゃいましたら、ご連絡頂けたらと思っています。
宜しくお願い致します。